痴漢の現行犯逮捕→否認→前科、会社を解雇される前に弁護士に相談

痴漢

痴漢の否認

1.痴漢で逮捕!会社を解雇されないため

「痴漢で逮捕された、会社を解雇されないためには?」という質問は、刑事弁護を担当する弁護士にとって非常に気の重い質問です。家族の依頼により痴漢で逮捕された被疑者の刑事弁護を担当することになると、弁護士は早急に逮捕されている警察署に接見へ行きます。

逮捕される多くの場合は痴漢を認めており、かなり悪質な痴漢、例えば同一人物にたびたび痴漢行為をしていた、下着の中に手を入れる強制わいせつにあたる痴漢などをしたなどの場合です。

2.痴漢冤罪の場合

稀ですが、痴漢冤罪を訴える方がいます。

その場合は弁護士によって刑事弁護方針が違うかもしれませんが、私どもは2日目の検事調べで10日間の勾留請求がされ、その翌日か同日に行われる裁判官の勾留質問を経て10日間の勾留決定がされること、準抗告でも勾留決定を取消すことはできないこと、勾留延長でさらに10日間勾留延長されて合計22日間身柄拘束され、被害者や目撃証言の信用性が十分なものであれば(その段階でも犯行を否認していれば)検察官は起訴して正式裁判になり、今までの痴漢を争う裁判では一部を除いて有罪判決となることを伝えます。

なお、起訴されれば、起訴後最短で3日ないし4日で一般論として保釈の可能性がありますが、否認の場合には保釈は保証しかねます。そうなると、会社は解雇となるのが通常でしょう。

そのような否認の場合の流れを説明します。

痴漢を否認し続けた場合

被疑者の方の大半は中年男性でいわゆる家庭の大黒柱ですから、会社を解雇されれば家族が路頭に迷うことになります。被疑者の方からはどうすれば早く帰宅し会社を解雇されないで済むのかとの質問を当然多く受けます。

そのような質問を受けた場合には、遅くとも検事調べの時に痴漢行為を認めるしかないと回答します。これはとても気が重いものです。

それに加えて、痴漢行為を認めても、被害者と示談できれば(前科などがなければ)不起訴となり、経歴に傷がつかないことを伝えます。

示談をすれば不起訴

示談の可能性は、当所ですと成人の被害女性の場合にはほとんど示談していただいていること、未成年の被害者ですと保護者の両親が示談交渉の相手方となるためハードルは高くなるが、多くの場合示談をしていただいていること、ただしこれらは今までの経験値で今回示談できるかどうかは交渉してみないとわからないことを伝えています。

どちらを選択するかは被疑者本人の問題ですので、その判断に従って弁護活動をすることになります。今まで経験したケースではどなたも会社、家族の生活を守るために痴漢を認めて、検事調べで釈放となっています。

いずれの場合も被害者の方からお許しを得て示談が成立し、不起訴となって会社も経歴も傷つくことなく刑事弁護が終了しております。

参考:痴漢事件の逮捕後の流れと示談交渉を弁護士に依頼するメリットとは?

3.酔っぱらって覚えていない場合はどうする?

酔っぱらって痴漢をしたことを覚えていない方がいらっしゃいます。この場合も痴漢行為を否認したとして逮捕されます。酔っぱらって痴漢した場合にはそもそも痴漢の認識、つまり故意があるのかという疑問があるかもしれません。

しかし、酔っぱらった状態でそもそも痴漢行為をできるのかといえば常識的にはできないと考えますので、痴漢行為をしたときは故意があったから痴漢したと判断されます。

この場合も、逮捕された後の検事調べで「覚えていない」と供述すれば、痴漢冤罪の方と同様の運命が待っています。このような事態を避けるためにも、家族の方は刑事弁護経験のある当所泉総合法律事務所に刑事弁護をご依頼ください。

4.軽い痴漢(迷惑行為防止条例違反)を否認しても勾留される

ここからは個人的見解ですが、痴漢は否認して争い正式裁判となり、結果有罪判決となったとしても罰金刑です。罰金刑を科すために勾留して長期間身柄拘束することは、会社を解雇されるなどの重大影響を考えるとあまりに酷ではないかとの思いがあります。

勾留は証拠隠滅や逃亡の恐れがあることを要件としますが、証拠は被害女性や目撃者の証言、調書が主ですから証拠隠滅の恐れはなりません。逃亡の恐れについては会社員で家族がいるなど身元がしっかりしていれば罰金刑を逃れるために逃亡するとは常識的に言って考えられません。加えて、先ほど述べたように満員電車では痴漢冤罪もありうることを考えると、勾留は不適切ではないかと考えます。

5.痴漢で逮捕されたら泉総合法律事務所へ

泉総合法律事務所では、様々な痴漢事件に取り組んでおります。また、非常に多くのケースで示談していただいておりますので、万が一痴漢事件を起こしてしまった場合にはお早めにご相談ください。

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