保釈請求を却下された!準抗告・抗告で不服申し立てができる!

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保釈請求を却下された!準抗告・抗告で不服申し立てができる!

「家族が勾留されており、弁護士に保釈請求を頼んでいたが却下されたらしい」
「却下されたらもう釈放されることはないのだろうか」
「一日も早く釈放されて外に出してあげたいのにどうしたらいいかよくわからない」

今回は、そのような方々のために、保釈請求が却下された場合の不服申し立てなどについてご説明いたします。

1.保釈請求却下に対する不服申し立てとは

(1) 準抗告と抗告

保釈請求が却下された場合には、不服申し立てを行うことができます。それには、準抗告と抗告の2種類の方法があります。

準抗告は、第1回公判期日が行われる前に、裁判官が保釈請求を却下した場合に行う不服申し立ての方法です。

抗告は、第1回公判期日が行われた後に、裁判所が保釈請求を却下した場合に行う不服申し立ての方法です。

(2) 裁判官と裁判所のどちらに申し立てるか

このように、第1回公判期日が行われる前後で不服申し立ての方法が異なるのは、保釈請求について、保釈を認めるかどうか判断するのが裁判官か裁判所かで異なるからです。

すなわち、事件について審理を行う裁判所に対し、第1回公判期日前に、事件についての予断を抱かせないよう、第1回公判期日が行われるまでは、審理を行う裁判所とは別の裁判官が保釈請求に対し、保釈を認めるかどうか判断する一方で、第1回公判期日が行われたあとは、事件を審理する裁判所が保釈請求に対し、保釈を認めるかどうか判断する仕組みとなっているのです。

準抗告については、その申し立てに理由があるかどうか判断するのは、保釈請求の却下決定をした裁判官の所属する裁判所です。また、抗告については、その申し立てに理由があるかどうか判断するのは、保釈請求の却下決定をした裁判所の上級裁判所となります。

2.保釈請求却下の理由

では、保釈請求が却下されてしまうのはなぜでしょうか。

保釈請求却下の理由のなかで多いのは、被告人が罪証隠滅行為を行うと疑うに足りる相当な理由があると判断された場合です。具体的には、共犯者や事件関係者との間で口裏合わせをすることや、供述内容の変更を求めたりすること、嘘の目撃者を作り出したり、証拠物を壊したり隠したりすることなどです。

また、被害者や重要参考人に加害行為を加えるおそれがあると認められる場合にも保釈請求は却下されます。

これらの場合に、被告人の保釈を認めて被告人を釈放すると、被告人に対する裁判の遂行に悪影響が生じると考えられるので、被告人の保釈を認めないという判断がなされるのです。

3.再度の保釈請求

一度保釈請求をして却下されたからといって、再度保釈請求をすることができないというわけではありません。一度保釈請求をして却下された後、新たな事情が生じれば、それを主張して新たに保釈請求をすることで保釈が認められることもあります。

(1) 再度の保釈容認の具体例

具体例としては、たとえば、一度保釈請求をして却下されたが、その後、被害者と示談ができた場合などです。

このような場合には、被告人が罪を認めて被害者に謝罪し、反省している以上、裁判までに罪証隠滅行為を働く可能性はないと判断されたり、被害者に謝罪し、被害者が被告人を許している以上、被告人が被害者に供述の変更を迫ったり、被害者に加害行為を加える可能性はないと判断されることがあるため、再度の保釈請求が認められる場合があります。

このように、事情が変われば再度の保釈請求も認められることがあるため、一度保釈請求が却下されたからといって諦める必要はありません。

4.保釈請求も泉総合法律事務所へ

これまでの説明で、保釈請求が却下されたときの不服申し立ての方法と、再度の保釈請求が認められる可能性があることについてご理解いただけたと思います。

一度、保釈請求が却下されたからといって、それで釈放されることをあきらめる必要はないのです。

保釈のことでお悩みであれば、刑事弁護経験豊富な弁護士が多数在籍する泉総合法律事務所に是非一度ご相談ください。刑事事件専任の弁護士が最後まで諦めずに全力で弁護活動を行います。

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