オレオレ詐欺の量刑は非常に重い!私選弁護人に注意!?

詐欺

オレオレ詐欺の量刑は非常に重い!

1.オレオレ詐欺とは

オレオレ詐欺は、以前は家族を装い高齢者に電話をかけ、騙して高額の金銭の振り込みをさせることが大半でした。

現在はそのようなオレオレ詐欺を防止するために、金融機関が高額の振り込みを受け付けなかったり、高齢者の振り込みや預金引き出しに職員などが質問して問題ないかどうかチェックしたりすることで、同種手口のオレオレ詐欺はほぼなくなっています。

しかし、オレオレ詐欺は手口をかえて検挙を巧みに免れ、現在も被害が続いています。

2.オレオレ詐欺の役割分担

出し子、受け子、かけことは

泉総合法律事務所の弁護士も、オレオレ詐欺の刑事弁護を担当しておりますが、オレオレ詐欺の刑事弁護を担当するのは末端の出し子(金銭を引き出す役割)・受け子(金銭を受け取る役割)・かけこ(電話をかける役割)といった、検挙されやすい末端の被疑者です。

これら末端の被疑者(中学生を含む未成年なことも多いです)はアルバイト感覚で、最初はオレオレ詐欺に関与しているとは気づかずに関与してしまい、オレオレ詐欺だとわかった時には詐欺のグループから抜け出せずに警察に検挙されることになります。

このような末端のオレオレ詐欺の被疑者は、オレオレ詐欺グループの幹部ら上位者のことやグループの秘密事項は一切知らされていません。

3.「基本実刑判決」という厳しい量刑・刑罰

オレオレ詐欺の判決での量刑・刑罰は、役割が末端か中位以上の役割か、被害金額がいくらぐらいか、被害者への示談ができているか否か、オレオレ詐欺に関与するに至った事情などから判断されます。

当所で刑事弁護を担当した事案では、役割が末端であったことや(被害額が相当の金額でしたが)示談ができたことから、ぎりぎり執行猶予付き懲役刑の有罪判決を得ることができました。他方で、かなりの部分示談できたものの、役割が中位とも末端とも言えないケースでは厳しい実刑判決となりました。

後者は普通の職業と考えて就職したものの途中からおかしいと気づいたケースですが、その時点で辞めなかったことが厳しく裁判所に評価されたものと考えています。しかし、事情を知ってからオレオレ詐欺グループから抜け出すことは容易ではないのも実情です。

4.弁護方針〜被害額と示談金〜

オレオレ詐欺の弁護方針は示談することに尽きます。

当所では、家族が警察からおおよその事情を聴いていますので、被害金額を刑事相談に来た家族に聞き取り、それら被害金額を示談金として用意できるかどうかを聞き取ります。

示談金として用意できない場合には、残念ながら判決は国選弁護人の場合と異ならない可能性が高いため、刑事弁護をご希望でも辞退させていただくことがあります。

5.気を付けたい私選弁護人〜詐欺グループが選任

オレオレ詐欺で逮捕された際に、家族が依頼していないにも関わらず、国選ではなく私選弁護人が被疑者の刑事弁護につく場合が少なからずあります。

これは、オレオレ詐欺グループの幹部なり上位者が、被疑者のために私選弁護人を選任した場合です。

接見禁止処分

オレオレ詐欺のような組織犯罪や共犯事件では、逮捕につづく勾留に「弁護人以外は接見できない接見禁止処分」がつけられるのが一般です。私選弁護人は通常はその接見禁止処分を親など家族に限って解除して接見(面会)できるように裁判所に申請し、裁判所もその解除申請を認めるのが通常です。

しかし、被疑者が知らないで詐欺グループが事実上選任した私選弁護人は、そのような接見禁止の一部解除申請は行いません。私選弁護人は被疑者が家族に伝言を依頼しても家族には伝えないのが通常です。

家族の情状証人申請

また、このような私選弁護人は、被疑者が起訴されて被告人になっても、家族には被疑者被告人の状況を伝えることはないため、家族は逮捕されたことは分かっていても(接見禁止処分がついているため)面会できず、今被疑者がどうなっているか皆目事情が分かりません。そして、いずれ裁判(公判)が開かれると、私選弁護人は家族との接触を嫌ってかあるいは被告人の希望か、通常なら行う家族の情状証人申請は行わず、家族は情状証人として家族の被告人の有利な証言をすることができずに審理が集結し判決となるのが一般です。

もとより、いつ裁判が開催されるかは私選弁護人から教えられることもないでしょう。家族は警察から事情聴取を受け、その時の担当警察官から状況を教えてもらえるかもしれませんが、捜査の秘密から教えてもらえる内容にも限度があると思います。

家族が私選弁護人を選任

オレオレ詐欺グループから私選弁護人をつけられると実刑判決が大半でしょうが、社会復帰後もオレオレ詐欺グループと再度関係を持つことになりやすく、また同種の事件を繰り返す危険性が高いといえます。オレオレ詐欺グループと完全に縁を切るには、ご家族が高額に上る示談金は用意できなくとも、弁護人をどうするか、別の私選弁護人を選任するかどうかをよく考えることをお勧めします。

6.刑事弁護の相談はお早めに泉総合法律事務所まで。

このような私選弁護人がオレオレ詐欺の被疑者・被告人の刑事弁護を担当したケースで、何人かの家族から当事務所に被疑者への接見と刑事弁護依頼がありました。

当所の弁護士が被疑者に接見し、被疑者本人から刑事弁護を依頼されたことがあり、その被疑者は前からの私選弁護人を自らの意思で解任しました。

他方で、同じようなケースで、家族に刑事弁護を依頼され、弁護人選任の意思の確認のために被疑者の元へ出向いたことがありますが、従来の私選弁護人でいいという被疑者本人の考えで、当所弁護士が弁護人に選任されなかったこともあります。

家族が他の弁護士を希望しても決めるのは被疑者被告人自身であり、被疑者の自己責任となります。

しかし、被疑者本人と家族のためにも、刑事弁護の経験豊富な弁護士に弁護を依頼する事をお勧めします。まずは当所の無料相談を是非ご利用ください。

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