以前の強姦罪の有罪判決で執行猶予中の強姦罪→不起訴処分

[事例 125] 性・風俗事件 強姦
性別 男性相談に至った
経緯
・家族が逮捕された
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい
・示談したい
・接見・差入れしたい
年齢 20代
職業 パート・アルバイト
罪名強姦
弁護活動の結果不起訴

背景

逮捕されたAさんに代わりお母さんからご依頼を受けた案件です。飲食店で懇意になった女性を家まで送り、同意を得たものと思い込んで一夜を共にしたら後日強姦で告訴を受け、逮捕されたとのことでした。
別件の有罪判決により執行猶予中の犯行のため、起訴された場合には前刑と合わせて十年以上の懲役刑が見込まれました。そのため、示談を成立させ不起訴になるようできるかぎりのことをして欲しいとのご依頼でした。

弁護士対応 - 謝罪文を作成、被害者側に謝罪の意を伝える

Aさんは当初、事の重大さをあまり認識しておいででない様子でしたが、被害者の方の被害感情が激しいこと、示談が成立せず起訴されれば相当長期間一般社会に戻ってこれない可能性が高いことをお伝えすると、ご自身の軽率を悔い、被害者の方への手紙で謝罪をお伝えすることに取り組んでくださいました。しかし、手書きの文章にはお慣れでなかったため、弁護人は接見の機会に2時間かけて文章の指導と添削を行いました。
苦心の末にAさんの謝罪の手紙を得たものの、被害者の方は事件で深く傷つき、示談を前提とした話し合いを拒んでおいででしたので、少しでも感情を解きほぐすべく、Aさんの手紙のほかにお母さんの手紙も用意した上で、間に被害者側代理人を挟みながらも、被害者側に謝罪の気持ちをお伝えすることに徹しました。

結果 - 謝罪の意が伝わり、無事に不起訴処分

最終的に、依頼人でもあるAさんのお母さんの手紙が功を奏して、起訴が決まる直前に示談にこぎつけ、不起訴処分を得ました。示談に際しては困難な金策をして相当額の示談金をお支払いすることになりましたが、Aさんの家族にとって、その一員が長い間いなくなるという結果は避けられました。

弁護士からのコメント

被害者に宛てた手紙は、当然Aさん本人やそのご親族の真摯な気持ちを表現してもらいましたが、その気持ちが誤解なく伝わるよう、構成や表現方法について助言しました。ささやかなお手伝いではありましたが、結果的にこれが示談成立の道すじをつけるにあたり最も有効な作業でした。
被害者側に示談交渉に応じて頂けたのが起訴直前であったため、合意の成立と宥恕(許しを与え処罰を求めない意思表示)が得られることを最優先に、迅速な交渉を実行しました。
なお、2017年6月の刑法改正に伴い、強姦罪は強制性交等罪となりました。