傷害事件

傷害とは人体の生理的機能を害したり健康状態を悪化させたりすることをいい、多くは暴行によって発生しますが、そうでないものも存在します。

平成24年7月24日最高裁決定

監禁によってPTSDを発症したことが傷害と評価された事案。精神的な機能・健康状態を害したことも傷害にあたることが確認された。この事案のほか、多数回の無言電話や、被害者宅のまわりをうろついて大声でわめくといった方法でPTSDを発症させた事案が過去には記録されている。

平成17年3月29日最高裁決定

一年半にわたり、朝から深夜まで隣の家に向けてラジオや目覚まし時計を大音量で鳴らし続け、隣人に慢性偏頭痛を発症させた事例。音による傷害の事案としては、このほかにも大太鼓や拡声器を使って耳元で騒音を発し続けた先例がある。