あおり運転を受け、車を止めて相手運転者へ暴力→不起訴処分
[事例 281] 暴力事件 傷害、傷害致死
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい ・示談したい |
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年齢 | 50代 | |||
職業 | 会社員 | |||
罪名 | 傷害 | |||
弁護活動の結果 | 不起訴 |
背景
Aさんは、トラック運転手であったところ高速道路走行していました。
すると、後ろにいた車が何度もあおり運転をしてきたことから、激高してしまい、料金所を通り過ぎたすぐのところで被害者の車を止め、詰め寄ってしまいました。
そして、ついには相手の顔を殴打したり、体にけりを入れるなどの暴力をふるってしまいました。
これにより、警察から取り調べを受けることになってしまい、今後の弁護活動と、示談をお願いしたいとご来所しました。
弁護士対応 - 被害者への示談交渉を行う
今回の主な弁護活動は、ひとえに示談でした。
警察から被害者の連絡先を聞き、弁護士からお電話をし、丁寧に謝罪の言葉を述べ、また被疑者からの謝罪の手紙(弁護士がアドバイスをし、何度も書き直したもの)を渡す等の誠意を見せた結果、示談金を渡すことで示談が成立し、お許しの文言(「宥恕文言」といいます)まで示談書にいれることに同意してもらえました。
刑事事件の示談においては、この宥恕文言の意味は大きく、これが入ることにより、大きく不起訴になる可能性が高くなるのです。
結果 - 不起訴処分に
その結果、不起訴という結果を勝ち取ることができました。
被害者の方はやはりお怒りが強かったことから、すぐに金額の話などはせず、まずは誠意を見せるために丁寧に弁護士から謝罪をしたこと、その後に被疑者自身からの手紙をお渡しし、時間をかけてから金額のおはなしをする、という方針にしました。
実際、被害者の方はどれほどの恐怖があったのか、怪我によりどのような不便を強いられたのかなど、長時間にわたり話をする方だったのですが、これをきちんと弁護人として聞き、寄り添ったことで、被害者もこちらの示談の意向やその金額に納得をしてくれ、その結果最初の提示の40万円にて宥恕文言付きの示談を獲得することができました。