同意なき性行為や恐喝などで被害届を出すと言われた→事件化前示談成立
[事例 340] 性・風俗事件 強制性交等罪
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・示談したい | |
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年齢 | 20代 | |||
職業 | 学生 | |||
罪名 | 強制性交 | |||
弁護活動の結果 | 不起訴 |
背景
Aさんは同年代の女性と交際をしていましたが、別の女性と交際することになったため、別れを切り出しました。
しかし、その女性は突然の別れ話に納得しませんでした。その後も、女性からAさんのもとには、度重なる連絡があり、その対応に困っていました。
するとしばらくして、相手の女性は交際期間中のAさんの言動を指摘し、同意なき性行為や恐喝等で警察に被害届を出す旨の通告をしてきました。
Aさんは、交際関係にあったことから、同意なき性行為や恐喝行為をしたつもりはありませんでしたので、ご両親と共に相談に来られました。
弁護士対応 - 事件化する前に相手方と示談交渉を行った
Aさんは、犯罪行為を行った自覚はなかったので、まずは相手方の主張にどう対応するかにつき、打ち合わせを行いました。
Aさんは、犯罪行為はしていないものの、交際期間中に相手の女性を傷つける言動があったことは認めており、これにつき謝罪を希望していました。
また、ご両親もAさんから交際期間中の言動につき説明を受け、相手の方に謝罪と賠償を望まれました。
そこで、相手方に代理人が付いたこともあり、弁護士から先方に対し、謝罪と賠償を希望する旨伝えました。
結果 - 事件化前に示談成立
その後、両者間で何度かやり取りがあり、最終的には、Aさんとそのご両親が相手方に直接謝罪し、示談金を支払うことにより、本件を解決する旨の合意がなされました。
被害届の提出や告訴等がされると、事件が警察の知るところとなり、捜査の対象となる可能性が高まります。その場合、仮に犯罪行為を行った自覚がなかったとしても、逮捕・起訴されるといったケースも考えられます。
そうなった場合、解決まで時間がかかるだけでなく、会社や学校などにも影響が及んでしまいます。
そこで、事案によっては、このように事件化する前に、相手方と示談をして早急に解決をするという選択肢もあります。
今回は、Aさんとご両親が、相手の方に謝罪と賠償を希望しており、相手方も解決を望んでいましたので、お互いが納得する形で合意をすることができました。
被害届を出されそう、告訴されそう。そういったことでお困りの方は、泉総合法律事務所にご相談ください。