ネット動画サイトに違法アップロードをした著作権法違反→刑事事件化せず
[事例 69] その他 その他
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい | |
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年齢 | 40代 | |||
職業 | 会社員 | |||
罪名 | 著作権法違反 | |||
弁護活動の結果 | 刑事事件化防止 |
背景
Aさんは、ネット上の動画サイトに、自分のIDでPVをアップロードしていたところ、ある日自分のIDが凍結され使えなくなってしまいました。
Aさんはおかしいなと思っていたところ、しばらくして、PVの著作権者の代理人弁護士から、損害賠償として数百万円支払わないと刑事告訴もありうる旨の連絡を受けてしまいました。
Aさんは資金的にも、著作権者代理人弁護士の提示額では示談がなかなか困難な状況でした。
弁護士対応 - 相手方代理人弁護士へ連絡
Aさんから依頼を受けて、直ぐに相手方代理人弁護士事務所に連絡を入れ、当方から示談の提案をしたところ、相手方代理人弁護士からは「折り返す」旨の回答を得ました。しかし、そのまま半年程度何ら連絡がなく、告訴期間が渡過しました。
こちらからは特段アクションをせずに、Aさんと連絡を取りつつ、回答が来るまで待とうということになりました。
結果 - 刑事事件化せず終了。
告訴期間渡過から半年程度経過したあとも何ら動きはないので、刑事事件としては終結しました。
気を付けるべきところは、法律調査のみであり、注力するべきところは、待つことです。それも、ひたすら待つことです。
ひたすら待つことが、大切なケースもあります。しかしながら、うまくいくかという点については、相手方次第なので、待っている間はとても苦しく感じるかと思います。しかも本件では、待っていて後々訴訟を起こされたら遅延損害金が膨らむというデメリットもありました。
この様に、Aさんにとっても、我々にとっても忍耐力が試される事件でした。