学校の女子トイレに潜入し盗撮を行って警察へ連行→不起訴処分
[事例 284] 性・風俗事件 盗撮
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい ・示談したい |
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年齢 | 20代 | |||
職業 | 学生 | |||
罪名 | 盗撮 | |||
弁護活動の結果 | 不起訴 |
背景
Aさんは、学校内の女子トイレに潜入し盗撮をしましたが、その女性にばれてしまい、警察に連れていかれました。
警察での取り調べが終わった段階で、Aさんのご家族と一緒にご来所されました。
盗撮の被害者は、2名に及びました。
弁護士対応 - 被害者への示談交渉
受任した後、すぐに警察に連絡をして、示談の意向があるので、被害者に意向を確認してほしいと要請しました。
警察官が被害者の方々に弁護人限りで連絡先を教える意向があるかどうか確認されましたが、被害者の方のご意向で、示談には応じたくないとの回答を受けました。
そのため、警察段階では、Aさんが反省していることを警察に訴えかけ、検察官送致手続きが行われました。
検察官に再度被害者の意向確認をお願いしたところ、被害者の方の一人が話を聞いてもいいと言ってきました。
結果 - 不起訴処分
即座に被害者の方と面談し、当初お怒りでしたが、Aさんが反省していることをお伝えし、説得した結果、お許しを得て、示談をすることができました。
その示談結果を受けて、残りの被害者の方への意向確認を検察官にお願いしたところ、いずれの方も示談に応じてくれることになり、Aさんは不起訴処分を得ることができました。
警察段階で説得しても示談には決して応じないと言われたとしても、検察に送致された段階で心境に変化が生じ、示談に至るきっかけを得られることがあることを痛感しました。
そのため、警察段階で示談のための連絡先開示を拒否された場合であっても、あきらめずに再度被害者の方の意向確認をすることが重要だと感じました。