酔った状態で乗ったバスの運転手に暴行、現行犯逮捕

[事例 29] 暴力事件 暴行
性別 男性 相談に至った
経緯
・家族が逮捕された
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい
・示談したい
年齢 40代
職業 会社員
罪名 暴行
弁護活動の結果 不起訴

背景

Aさんは、深夜、酒に酔ってバスに乗って寝ていたところ、終点でも起きなかったため、バスの運転手がAさんを起こそうとしました。Aさんは起こそうとしたバスの運転手に対し、胸倉をつかむなどの暴行を1時間以上続けました。Aさんは現行犯逮捕され、逮捕直後にAさんの妻から依頼を受けました。

弁護士対応 - 勾留阻止活動を重点的に行った。

Aさんが逮捕された直後の依頼であったことや、長期の身柄拘束による仕事への悪影響を考慮して、またAさんの妻からの希望もあり、勾留阻止活動に重点を置きました。
(1)被害者がケガを負っていないことから暴行が軽微であったこと、(2)Aさんには妻というきちんとした身元引受人がいること、(3)仕事を辞めてまで逃亡を図ることは考えにくいこと、などの点をアピールして検察官や裁判所と交渉した結果、勾留決定はなされず、短期間の身柄拘束で釈放されることとなりました。

結果 - 示談成立、短期間での身柄解放、不起訴処分

その後、被害者と示談交渉を行い、当初の示談金額の提示ではご納得いただけませんでしたが、粘り強く交渉を続けた結果、本件を許していただく旨の示談を取り付け、不起訴処分となりました。

弁護士からのコメント

Aさんの仕事の関係もあり、長期の身柄拘束を受けてしまうと不利益が大きかったので、勾留という長期間の身柄拘束がなされないよう、勾留阻止活動を行いました。
Aさんの身柄解放がなされた後、示談交渉に入りました。しかし、Aさんの仕事が忙しく、我々弁護人とAさんとの連絡が取りにくくなってしまいました。示談締結の手続ができない可能性もありましたが、きちんとAさんと意思疎通をしたうえで、被害者の方と粘り強く交渉した結果、示談を成立させることができました。