隣の家に石を投げいれ門扉や玄関に傷をつけた
[事例 44] 暴力事件 器物損壊
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい ・示談したい |
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年齢 | 60代 | |||
職業 | 年金受給者 | |||
罪名 | 器物損壊 | |||
弁護活動の結果 | 不起訴 |
背景
Aさんが隣家の方向へ石を投げたため、隣家の門扉や玄関等に傷をつけてしまったという器物損壊事件です。石を投げた回数は複数回に及び、傷も多数に上っているため、被害者が警察に届け出て、在宅での捜査が開始されました。Aさんとしては、被害者が隣家の住人ということもあり、示談をしたいとのことでした。
弁護士対応 - 被害者と何度も直接会うことで、お互いの信頼関係を築き、示談交渉を進めた。
Aさんに前科前歴はなく、不起訴処分を目指しました。
依頼を受けたあと、早速被害者と示談交渉を開始しましたが、「門の前にいた動物を追い払うために石を投げた」というAさんの言い分と、「本件は被害者宅を意図的に狙ったものでありその動機が知りたい」という被害者の言い分とが食い違い、示談交渉はかなり難航しました。
被害者と何度も直接会って話し合いを重ねることで、被害者が求めているものが何であるかを探り、徐々に信頼関係を築いていきました。最終的に、示談金額は相場に比して高額ではあったものの、何とか示談に応じてもらい、Aさんと被害者との隣人関係も修復させることができました。
結果 - 示談成立、不起訴処分に。
示談が成立した結果、不起訴処分となりました。
刑事事件の示談交渉においては、今回のように、犯行を認めていても、被害者の方と言い分が食い違うということが時々あります。
可能なかぎり、その点を正面から議論することなく、示談を進めていくのが得策である場合が多いですが、このあたりの進め方は、刑事弁護の経験が求められるところかと思います。
泉総合で刑事弁護を担当している弁護士は、これまでの経験を踏まえ、最善の結果となるような弁護を心がけています。