電車内で痴漢行為、より重い強制わいせつに。同種の余罪あり

[事例 10] 性・風俗事件 強制わいせつ
性別 男性 相談に至った
経緯
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい
・示談したい
年齢 20代
職業 パート・アルバイト
罪名 強制わいせつ
弁護活動の結果 不起訴

背景

Aさんは、電車の中で痴漢をしてしまいました。スカートではなく下着の中にまで手を入れて触ってしまったため、痴漢(迷惑行為防止条例違反)ではなく、より罪の重い強制わいせつ事件となりました。
事件が発覚し、Aさんは逮捕・勾留されてしまいました。ご両親からの相談で、ご依頼いただきました。

弁護士対応 - 早期の示談成立を目指して、示談交渉を進めた。

Aさんには今回の件以外にも、痴漢や盗撮の余罪がありました。このまま取調べが続けば、今回の件以外の余罪が発覚、立件されてしまう危険がありました。そのため、早期に事件を終わらせ捜査をストップさせるためにも示談の締結を急ぐ必要がありました。強制わいせつ事件の場合、被害者の方に告訴を取り消してもらえれば、法律上起訴されることはなくなります。
すぐにAさんのご両親に示談金を用意していただき、被害者女性に謝罪、示談を受け入れてもらえました。

結果 - 示談成立で告訴取り消し、不起訴処分に。

被害者と示談して告訴を取り消してもらい、Aさんは釈放されました。結果、余罪も問題にならずに終了し、前科がつかない不起訴処分となりました。

弁護士からのコメント

同種の余罪がある場合には、常習性が高いことが疑われ、通常より重い処罰が下される傾向にあります。そして、常習犯であると判断された場合、被害者と示談ができたとしても起訴される可能性があります。今回のケースでは迅速に被害者女性と示談し、余罪が発覚する前に不起訴処分を得ることができました。
なお、こういった痴漢行為を日常的に行うことは、いつ逮捕されるか分からないという大変リスクの高いことだということをよく理解してください。