強制わいせつで高額示談金(500万円)を要求→減額して示談成立
[事例 234] 性・風俗事件 強制わいせつ
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい ・示談したい |
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年齢 | 40代 | |||
職業 | 会社員 | |||
罪名 | 強制わいせつ | |||
弁護活動の結果 | 不起訴 |
背景
Aさんは、ある日、職場関係で知り合った女性と職場近くにおいて、性的な関係を持ってしまいました。
その後、その女性との間では特に何もありませんでしたが、ある日突然、警察から連絡があり事情を聴きたいといわれました。
Aさんが警察署へ行ったところ、その女性から被害届が出ており、警察の方で強制わいせつの疑いで調べているとのことでした。
Aさんとしては、今後のことが不安となり、事務所へ依頼をされました。
弁護士対応 - 被害者との示談交渉
Aさんとしては、警察での強制わいせつとしての事実を特に否認するつもりはなく、この件を穏便に済ませたいとのことでした。そのため、弁護活動としては、被害者の方との示談交渉に力を入れることになりました。
そこで、警察に対して、被害者の方と連絡を取ってもらい、被害者の方の情報が聞けたので、示談交渉をすることになりました。
示談交渉においては、相手側は女性本人だけでなく、もう1名お知り合いの男性の方が来られました。そして、こちら側の示談金の用意があることを伝えたところ、相手側より500万円でないと受け付けないと言われました。
そのため、持ち帰って検討したところ、Aさんとしては高額すぎて支払えないが、こちらで用意できる限界の金額を用意してもらいました。
その旨を相手方に伝えたところ、当初は拒否をされましたが、最終的にはご納得いただけました。
結果 - 不起訴処分
示談が成立した旨を検察官に報告したところ、Aさんは最終的には不起訴処分となりました。
上記のように、被害者側からは高額な示談金を要求される場合がございます。ご依頼者の方がこれに応じてお支払ができれば別ですが、お支払が現実的に不可能な場合には、示談交渉は難しくなります。
ですが、その場合であっても、お支払できる金額を相手側に提示することで、相手側が納得してくれる場合がございます。
このように、最終的に相手方としてこちら側が再提示する金額で応じてくれれば示談は成立します。
ですので、示談は、その途中で成立が見込めなくなるような場面にも遭遇しますが、最後まであきらめずに、交渉を進めていくことが何よりも肝心であると思います。
弁護人としても、依頼者の方のために、示談交渉を最後まで気を抜かずに進めていきたいと思っています。