少年事件・少年に対して傷害・恐喝を行い後日逮捕→保護観察処分

[事例 217] 少年事件 少年事件
性別 男性 相談に至った
経緯
・家族が逮捕された
・起訴された・釈放してほしい
年齢 10代
職業 学生
罪名 傷害
弁護活動の結果 保護観察処分

背景

その日、Aさんは、地元の先輩格である少年から、夜中に電話がかかってきました。電話の内容は、いわゆるコルク狩りをしたので、相手に落とし前を着けさせるため、喧嘩をしてほしいとの内容でした。

Aさんは、一度は断ったものの、先輩からの要求を断り切れず、喧嘩をしに行くこととなり、先輩の車で現場へ向かいました。

現場には、既に10人近くの不良少年たちが集まり、少年同士の喧嘩を待っている状態でした。

少年は、ここで喧嘩をしないと自分がどうされるかわからない、と思い、やむなく喧嘩をしてしまいました。被害者の少年は、大勢に囲まれた状態であったため、抵抗できずに一方的に殴られているだけでした。

その後、警察が来たため解散となりましたが、喧嘩に勝った景品として、被害者が乗っていたバイクをもらっていい、と先輩たちに言われ、これも断ることができずに乗って家に帰ってしまいました。

それから被害者が被害届を提出したため、事件が発覚し、事件から半年近く捜査がされ、Aさんを含む本件に関わっていた少年たちが一斉に逮捕されました。

そこで、Aさんのご両親が弊所に相談に来られました。

弁護士対応 - 身柄解放と少年審判で保護観察を目指す

まずは、早期の身柄解放を目指しました。しかし、共犯者が多数いる事件であり、捜査に時間がかかることが予想され、事案の内容からしても身柄解放は困難な状況でありました。

Aさんは勾留延長の後、家裁送致され、観護措置がとられ、鑑別所に移送されることになりました。

そこで、少年審判で保護観察を目指すことを主眼に置き、少年が内省を深めることができるよう、事件の原因や自身の問題点などを考えさえ、紙にまとめるように助言しました。

逮捕当初は、被害者への共感が不足していたり、自分自身も被害者であるといった考えを持っていた少年が、審判の直前には、被害者への謝罪の気持ちや自分の問題点、今後同じことを繰り返さないために何が必要か、といったことにつき、自らの言葉で表現できるようになりました。

結果 - 保護観察処分を獲得

結果として、審判では少年の反省の気持ちが裁判官に伝わり、無事保護観察処分となりました。

弁護士からのコメント

少年審判においては、少年自身が反省や今後の課題を答えることが重要になります。審判の場で、裁判官からの質問に対して十分に答えることができないと、「反省が足りていない」「審判までの期間に事件について何も考えていなかったのか」という評価が下されてしまう恐れがあります。

そのため、審判までの期間には、事件について少年自身によく考えさせ、当日自分の気持ちをしっかりと伝えることができるように準備、助言をしていくことが大切になります。

本件でも、少年と面会を重ね、自分の問題点などを考えてもらったうえで、審判での質問の練習を繰り返し行ったことで、良い結果に繋がったのではないか思います。