外国人案件、私文書偽造で逮捕され勾留、否認→執行猶予
[事例 93] その他 その他
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・家族が逮捕された ・起訴された・釈放してほしい ・執行猶予にしてほしい ・接見・差入れしたい |
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年齢 | 20代 | |||
職業 | 学生 | |||
罪名 | 建造物侵入、私文書偽造 | |||
弁護活動の結果 | 執行猶予 |
背景
外国人であるAさんは、ネット上で知り合った人間から「マンションの空き部屋に侵入し、そこに届く宅急便を受け取り、その中身を売却する」という仕事を頼まれ、その指示のまま仕事を全うしていたところ、警察に逮捕・勾留されてしまいました。
弁護士対応 - Aさんに罪を認めるよう指示、被害者への被害弁償
私たちが弁護人に就任する前、Aさんは捜査機関に対して否認を続けていました。しかし、つじつまが合うものではなく、ただどうすればよいか分からなかったので否認を続けていたということが分かりました。そこで、密に接見に行き、信頼関係を気づくことで最終的に弁護人に本当のことを話してくれましたので、裁判では罪を認める供述に代え、急きょ空きマンションの管理人にも被害弁償金10万円を受け取ってもらいました。
これに加えて、裁判においては、Aさんがあくまでも従属的な役割しかしておらず、利益もほとんど分配されていないことも主張しました。
結果 - 執行猶予付判決を獲得。
判決では、当初否認していたが裁判においては素直に自分の罪を認め、詳細に事件の内容を話したこと、建造物侵入については被害弁償がなされていること、従属的な役割しかなく事件の全貌は把握できていないこと、利益の分配がほとんどなかったことが認められ、無事に執行猶予付きの判決とすることができました。
Aさんとの信頼関係を築き、本当のことを話してもらうための努力を尽くしました。外国人の事件では実刑判決になることも少なくないことを考えれば、本当のことを話し、キチンと反省をしてもらえたことは大きく結果に反映したと思っています。