指定薬物の輸入を行い警察に逮捕→早期保釈・執行猶予付き判決を獲得

[事例 262] 薬物事件 その他薬物
性別 男性 相談に至った
経緯
・家族が逮捕された
年齢 60代
職業 会社員
罪名 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律違反、関税法違反
弁護活動の結果 執行猶予

背景

Aさんから話を聞くと、Aさんは海外のインターネットサイトを利用して、日本では規制されている薬物(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律で規制されている指定薬物)を輸入してしまいました。

Aさんの奥さんは事情を全く知らされていませんでしたが、その日の朝、警察が家に来てAさんが逮捕されてしまったということで、奥さんが事務所に相談に訪れました。

弁護士対応 - 保釈されるよう準備、執行猶予を獲得するために活動

Aさんは、自分で使うために薬物を輸入していたことを認めていました。
輸入であることやその量を考えると、裁判は避けられないと感じました。

20日の勾留満期後、予想通りAさんは起訴されました。

私は、起訴されることは避けられないと思っていたので、すぐに保釈(起訴後の釈放)されるよう準備をしていました。

幸い、満期日のお昼ころには起訴状が裁判所に提出されましたので、すぐに保釈請求書を提出したところ、その日のうちに保釈を認めてもらうことができ、Aさんは釈放されました。

結果 - 執行猶予付きの判決を獲得

その後、相談に来た奥さんに証人として裁判に出てもらい、監督を約束してもらうことで、無事に執行猶予付きの判決が得られました。

弁護士からのコメント

今回のAさんの事件の場合、裁判を避けることは現実的ではありませんでした。そこで、起訴された後すぐに保釈されるように準備を整えることに集中しました。

東京の場合、保釈の請求から実際に保釈の判断がなされ釈放されるまでに、2~3日かかることがままあります。しかし、これは全国的には異常な遅さです。

今回は判断を早めてもらうために検察庁や裁判所へと色々働きかけをしました。その甲斐あって、起訴日当日に保釈を認めてもらうことができました。