スーパーで万引き、逮捕され勾留、同種前科が多数あり起訴された

[事例 51] 財産事件 窃盗
性別 女性 相談に至った
経緯
・家族が逮捕された
・示談したい
・起訴された・釈放してほしい
・執行猶予にしてほしい
・接見・差入れしたい
年齢 70代
職業 主婦
罪名 窃盗・万引き
弁護活動の結果 執行猶予

背景

Aさんは、自宅の近くのスーパーに行った際に、つい万引きをしようと思い立ってしまいました。Aさんは缶詰を持っていたショルダーバッグに入れ、そのままレジを通らずに外に出ようとしました。そのとき、後ろから店員に声をかけられました。その後、駆けつけた警察官に連行され、逮捕されてしまいました。
20日間の勾留後、Aさんは起訴されました。
AさんとAさんのご主人は、そんな大事になるとは思ってもいませんでした。罰金で終わると思っていたため、Aさんとご主人は非常に驚きました。
そのような状況で、Aさんのご主人が相談に来所されました。

弁護士対応 - 保釈請求、被害店舗との示談交渉

受任後、まずは状況を確認するためにAさんに面会に行きました。万引きで公判(刑事裁判)になっただけあって、Aさんには万引きの前歴が10回以上あり、つい1年前にも罰金刑に処せられたばかりでした。
ただ、裁判になるのは初めてであり、証拠隠滅のおそれも高くないため、保釈は認められるだろうと考えました。翌日保釈請求をしたところ、すぐに認められ、Aさんは約1か月ぶりに自宅に帰ることができました。
しかし当然これで終わりではありません。まず、まだ未了であったスーパーへの賠償などを行いました。店長様からは、Aさんが厳しく処罰されることまでは求めない、という書類を書いてもらうことができました。また、繰り返している状況を考えるとAさんを監督するご主人の協力が重要でした。そして、Aさんやご主人と何度も話し合って、ご主人のAさんの監督方法を決め、それを裁判で話してもらいました。

結果 - 執行猶予付判決を獲得。

結果は、執行猶予付きの判決でした。

弁護士からのコメント

万引きといえども、窃盗というれっきとした犯罪行為です。一度目は見逃されても、繰り返していれば罰金、裁判、そして刑務所行きということもあります。もしご家族が万引きで捕まってしまったときは、たかが万引きと考えることなく、一刻も早く弁護士に相談して、一日も早く釈放してもらえるよう、被害者と示談するよう、依頼してください。
本件も、依頼を受けてから数日後には保釈が認められ、Aさんは家に帰ってくることができました。ご家族が動くのが遅ければ、その分、帰ってくるのは遅くなっていたでしょう。
また、Aさんのように繰り返してしまう人は、どこかでその重大さを理解させ、かつやめさせなければ、刑務所に入るまでやめることができません。そのこともご家族は十分に注意するべきです。