元交際相手の車に故意に傷をつけ逮捕された
[事例 43] 暴力事件 器物損壊
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・家族が逮捕された ・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい ・示談したい |
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年齢 | 20代 | |||
職業 | 会社員 | |||
罪名 | 器物損壊 | |||
弁護活動の結果 | 不起訴 |
背景
Aさんは、元交際相手が所有する車を傷つけてしまいました。これについて、被害者は、「ストーカー行為である」と主張してきました。その後、Aさんは被害者宅へ謝罪に行きましたが、その努力もむなしく、Aさんは逮捕されてしまいました。何とかして欲しいとのことで、Aさんのご家族からご依頼いただきました。
弁護士対応 - 民事上の責任追及を回避すべく、ある程度、譲歩して示談交渉を進めた。
Aさんは逮捕された後、当初はストーカーの部分については否認していました。ただ、警察から「単なるつきまとい行為だし、ストーカーでは立件しない」と言われたこともあり、Aさんは自身の罪を認めました。
しかし、示談金額について被害者は簡単には納得してくれませんでした。しかし、刑事責任追及だけでなく、合わせて民事上の賠償請求がなされるという事態は回避したかったので、Aさんおよびご家族の承諾のうえ、ある程度は譲歩した条件で交渉しました。その結果、何とか示談を成立させることができました。
結果 - 告訴取り消し、不起訴処分を獲得。
結果、告訴が取下げられ、Aさんは不起訴処分となりました。
(1)被害者がストーカーの主張をしており、場合によってはその件も捜査をされることがありうること、(2)その場合、器物損壊の被害額がかなり高額だったので、正式裁判もありえたこと、などを考慮して、起訴前に告訴状を取り下げてもらい不起訴を目指す方向で弁護活動を進めました。
当初、被害者となかなか連絡が取れませんでしたが、何とか勾留延長後に連絡を取ることができました。
Aさんにとって、本件は恋愛問題であり、感情的には示談について複雑なところがありましたが、面会を多数回重ねることで、Aさんに納得してもらうことができ、最終的には無事に示談成立となりました。