他人のカバンを持ってきてしまった、逮捕されないか不安
[事例 55] 財産事件 窃盗
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい ・示談したい |
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年齢 | 30代 | |||
職業 | 会社員 | |||
罪名 | 窃盗・万引き | |||
弁護活動の結果 | 不起訴 |
背景
Aさんは、所属しているグループの飲み会の席で、全く関係ない別のグループの人のカバンを持ってきてしまいました。その後、飲み会の所属グループのメンバーから「警察がAさんを捜査しているようだ」という連絡が来ました。
Aさんは「正直に話して、被害者に謝罪のうえで、罪を償いたい。ただいきなり逮捕されたら家族も対応できないので、対応できるように準備を整えてから、自分から警察署に出頭したい」とのことでご相談いただきました。
弁護士対応 - 被害者との示談交渉
受任後、被害額がそれなりに大きく、Aさんが逮捕されるリスクもあったため、Aさんのご家族の身柄引受書を作成したうえで、Aさんは出頭しました。警察へ正直に事件について話したところ、その場で逮捕はされずに、在宅事件になりました。
その後、我々弁護士から、被害者側と連絡を取りたい旨を警察署に伝えました。被害者は、直ぐに連絡に応じてくれ、お会いすることになりました。そこで、Aさんから聞き取った内容を丁寧に説明したところ、無事謝罪を受け入れてもらえ、20万円の示談金を支払いしました。
結果 - 示談成立、不起訴処分に。
被害額的には10万円を超えるほどの、決して軽微ではない事案でしたが、結果としてAさんは不起訴になりました。
被害者との面談に際し、すぐにAさんには謝罪文を作成してもらいました。Aさんは「心から謝罪の気持ちを示したい」という思いを強く持っており、謝罪文をしっかり書いてくれました。
さらに、我々弁護士が何度か読み直し、被害者だったらこういった点について聞きたいであろう点をAさんに質問をしながら加筆修正して、内容を充実させていきました。
それから、その謝罪文を被害者に渡して謝罪の気持ちを伝え、さらに被害者からの質問に対しても誠実に回答した結果、最終的に被害者は納得し、示談が成立しました。
謝罪文について、気持ちを込めて書くことが非常に重要なことだと改めて思い返すことができた事例です。