少年事件・強制わいせつ→保護観察処分
[事例 90] 少年事件 少年事件
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・家族が逮捕された ・示談したい ・起訴された・釈放してほしい ・接見・差入れしたい |
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年齢 | 10代 | |||
職業 | 学生 | |||
罪名 | 強制わいせつ | |||
弁護活動の結果 | 保護観察処分 |
背景
A君は、被害者である女児に対して、わいせつな行為をしてしまいました。事件後、被害者が家族に訴えたことで発覚し、通報され、逮捕されました。A君の家族から、ご依頼をいただきました。
<少年のプライバシー保護のため、事件詳細の記載は差し控えさせていただきます。>
弁護士対応 - 被害者との示談交渉、観護措置を回避すべく裁判官を説得
身柄解放の前提として、A君と被害者との生活領域が重なっていたため、身柄解放後にA君と被害女児が接触することのない環境を確保する必要がありました。A君の両親が、学校の登下校などを車で送迎することで、できるかぎり一人で出歩く機会を失くすようにしました。
また、A君は進学を希望する受験生であったため、身柄拘束が続き、受験できなくなることは、A君の更生のうえで、不利益が大きすぎると裁判官を説得しました。
その結果として受験終了まで観護措置を回避することができました。
その後、親子の交換日記を行うなど、親子の関係改善を図るとともに、A君の今後の構成のために、カウンセラーなどの専門家への継続的な受診をA君および家族とともに検討しました。
また、被害者との示談交渉にも取り組みました。
結果 - 保護観察処分に。
結果、少年院送致を回避し、保護観察処分となりました。
少年事件の場合は、示談交渉のみならず、少年と家族との関係改善も必要となります。その点に注力しました。