電車内で痴漢をして逃亡→後日警察から呼び出しあり書類送検された
[事例 169] 性・風俗事件 痴漢
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい ・示談したい |
|
---|---|---|---|---|
年齢 | 40代 | |||
職業 | 会社員 | |||
罪名 | 迷惑防止条例違反 | |||
弁護活動の結果 | 不起訴 |
背景
電車内で2名の女性に対して痴漢行為を行ったAさんは、電車が駅に着いた後、被害者から駅員に突き出されそうになり、その場から逃走しました。しかし、後日、Aさんが犯人であることがわかってしまい、警察から呼び出しを受けました。
警察からの呼び出しがあった後、Aさんご本人が当事務所に相談に来られ、弁護のご依頼がありました。Aさんは、被害者と示談をして前科が付かないようにしてほしいと話していました。
弁護士対応 - 被害者2名との示談交渉を行う
ご依頼を受けた後、早速、捜査を担当している警察官に依頼して被害者の連絡先を教えてもらい、被害者2名との示談交渉を開始しました。
それぞれの被害者と別々に示談交渉を行い、1名の被害者とは比較的円滑に示談交渉を進めることができ、示談金の額を30万円とすることで合意し、示談が成立しました。
もう1名の被害者とは、やや交渉が難航しましたが、粘り強く交渉をしました。
結果 - 示談が成立し不起訴処分に
結果、最終的に示談金を50万円とすることで合意し、示談が成立しました。
検察庁に送致される前の段階で示談が成立したことから、2名分の示談書を捜査担当警察官に送付しました。その後、検察庁に送致されましたが、Aさんは、検察庁からの呼び出しを受けることなく、不起訴処分となりました。
今回の事件のように、検察庁に送致される前の段階で示談が成立した場合、捜査を担当している警察官に示談書を提出することになります。今回は送致されてしまいましたが、警察署によっては、示談が成立したことで、検察庁に事件を送致せずに終結させることもあります。
もっとも、事件が送致されても、今回のように、送致前に示談が成立している場合には、検察庁から呼び出しを受けることなく不起訴処分となることがしばしばあります。