満員電車内で女性の胸に手が触れ痴漢→被害者の親御さんと示談交渉して、不起訴処分

[事例 98] 性・風俗事件 痴漢
性別 男性相談に至った
経緯
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい
年齢 40代
職業 会社員
罪名迷惑(痴漢)
弁護活動の結果不起訴

背景

その日、Aさん自身が事務所へ相談に来ました。昨日痴漢をしたとして警察に連れていかれてしまったということでした。
Aさんは休日、用事があって電車に乗っていました。別の路線で人身事故があったようで、非常に混雑していました。周囲の乗客と接触している状態で、ふと右手に何かがあたる感触に気が付きました。見ると女性の胸でした。Aさんはそれに気が付きましたが、そのままにしてしまいました。目的地の駅に降りようとしたところ、その女性に胸倉をつかまれ、駅員室に連れていかれてしまいました。

弁護士対応 - 被害者が未成年だったため、その母親と示談交渉

Aさんには奥さんや、学生のお子さんがいました。自分のしてしまったことは後悔しているが、家族に迷惑がかからないよう、できる限りのことがしたいとのことでした。そこで、私は警察に連絡をし、被害者との示談交渉を開始しました。
被害者は未成年でしたので、話し合いは被害者のお母様と行いました。普段利用している電車ではないこと、もし同じような時間帯に利用する場合には利用する車両を区切ることなどを約束し、Aさんが深く後悔していることを説明したところ、示談していただくことができました。

結果 - 事件送致後、検察官から呼び出されることなく不起訴処分

示談後、事件が検察庁へと送致されましたが、その後、検察官から呼び出しを受けることなく、Aさんは不起訴処分となりました。

弁護士からのコメント

満員電車で揺れや混雑から、周囲の乗客と体が接触すること自体は、よくあることですし、一定程度は仕方のないことです。そして、一瞬当たっただけでは、それは故意に接触したわけではありませんから、痴漢にはなりません。しかし、最初は偶然や過失の接触であったとしても、接触しているのが女性のおしりや胸であることを知りながら、手などを動かして離そうとせずにそのままにしておいた場合、その時点からは故意ですので、痴漢になってしまいます。注意が必要です。Aさんの事件はこの場合に当たります。
Aさんは事件の翌日に相談に来られました。Aさんが素早く対応したからこそ、被害者にも誠意が伝わり、早期に示談を成立させることができたと思います。