自動車で注意散漫な運転をして人身事故→執行猶予付禁固刑
[事例 248] 交通事故 人身、死亡事故
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・執行猶予にしてほしい | |
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年齢 | 50代 | |||
職業 | 自営業 | |||
罪名 | 過失運転致傷 | |||
弁護活動の結果 | 執行猶予 |
背景
Aさんは、仕事中にご家族に不幸があり、そのショックで注意散漫なまま自動車を運転していました。
交差点が赤信号になっているのに気づかずに運転を継続してしまい、自転車で交差点を横断している被害者の方に全く気付かずに轢いてしまいました。
被害者の方は、そのまま意識が回復しない状態が続き、遷延性意識障害の重傷を負ってしまいました。
Aさんは、裁判を控えていたため、公判弁護を依頼しました。
弁護士対応 - 被害者のご遺族へ謝罪を行う
被害者の方は意識がないため、被害者のご家族に改めて謝罪し、被害者のご家族のご厚意で、Aさんの減刑を願う嘆願書の作成にもご協力いただきました。
また、保険会社の担当者と連絡を取り、今後適切な賠償をするようお願いし、その状況を裁判でも報告いたしました。
結果 - 執行猶予付きの判決を獲得
結果として、Aさんは、執行猶予付きの判決を得ることができました。
交通事故では、一瞬の気のゆるみから重大事故を引き起こすことがあります。
今回の事故は、遷延性意識障害という生涯にわたって意識回復する見込みが薄いという死亡にも匹敵するような重大事故です。
既に起こった結果については取り返しのつかないものですが、その重大さに改めてAさんに気付いてもらい、改めて反省を促し、その様子を裁判所にも理解していただくことができたことが、今回の結果に結びついたのではないでしょうか。