自転車をパンクさせて器物損壊罪で現行犯逮捕→告訴取り消し、不起訴処分

[事例 121] 暴力事件 器物損壊
性別 男性相談に至った
経緯
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい
・示談したい
年齢 80代
職業 無職
罪名器物損壊
弁護活動の結果不起訴

背景

事件当日、90歳近いAさんは、駐車禁止場所に止めてあった被害者の自転車をパンクさせてしまったところ、警察官に現行犯逮捕されてしまいました。
ご依頼者と娘様が来所し、高齢ではあるものの前科をつけたくないということで、受任の上、示談交渉を行い、不起訴処分に向けて弁護活動を行うことになりました。

弁護士対応 - 接触さえも拒む被害者に対して粘り強く示談交渉を進めた

早速、検事に連絡し被害者情報を聴取し、示談交渉にあたることになりました。
しかし、受任後1か月経過するも、被害者の携帯電話番号に連絡しても出ていただけない状況が続きました。このままでは示談できないと考え、検事に交渉経過を説明しました。その結果、検事から被害者に、交渉に応じていただけるように連絡していただくことができました。検事からご連絡を行っていただいたことが幸いして、被害者と連絡することができましたが、土日以外は対応できないとのことでしたので、土曜日に電話交渉を行いました。2回ほど電話交渉を行ったところ、5万円で示談するということで大筋の合意ができました。
その際に、メールアドレスを伺っていましたので、示談書案を送付しました。しかし、回答をいただけない状況が、再度、2か月近く続きました。この間に、当方から、週に1度くらい丁重に示談書の確認をお願いしたいとのメールを送付し続けました。
それが功を奏したのか、あきらめかけたころに、被害者より、示談書についての見直し依頼の連絡がありました。
その後は、被害者の意向通りに示談書案の見直しを行い、それを送付するとともに、併せて、告訴の取り下げを依頼しました。

結果 - 告訴取り消し、不起訴処分

結果として、告訴の取消しにも応じていただくことができ、無事に示談書と告訴取消書を受領することができ、不起訴となりました。

弁護士からのコメント

被害者は、一流企業にお勤めで、たいへん多忙であったこともあり、面倒な示談書の手続にも消極的でした。
しかし、こちらがあきらめては前に進むことができないので、あくまで低姿勢で粘り強く交渉を続けようと思いました。
その結果、こちらの誠意が通じたのか示談にこぎつけることができ、同時に、告訴の取消しも同意していただけました。
今考えると、被害者の方は、こちらの誠意がどれくらいあるのかを見極めようとされていたのかと思います。あくまでも低姿勢で粘り強く交渉を行ったのがよかったと思っています。
検事から示談を勧められていた事案でしたので、おそらく示談できなければ略式手続で10万円程度の罰金になっていたと思います。
示談でき不起訴となりましたので、大きな成果をあげることができたと思っています。