電車内での口論の末、被害者が足を骨折して傷害罪→示談成立、立件を回避

[事例 110] 暴力事件 傷害、傷害致死
性別 男性相談に至った
経緯
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい
・示談したい
年齢 40代
職業 会社員
罪名傷害
弁護活動の結果示談成立、立件回避

背景

Aさんは、電車内で隣に座っていたBさんと口論になり、AさんがBさんにつかみかかったところ、Bさんは転倒し、運悪く足を骨折してしまいました。そのため、Bさんは、傷害罪として警察に被害届を提出しました。そこで、Aさんは、前科をつけないように、何とかしてBさんと示談してもらいたいとのことで、当事務所に弁護を依頼しました。

弁護士対応 - 被害者との示談交渉が難航したが、最終的に示談成立

Aさんからの依頼を受けてからすぐに、弁護士が警察署に連絡し、被害者であるBさんとの示談を希望する旨を伝えました。すると、警察としては、Bさんから提出された被害届はいったん保留にし、AさんとBさんとの間で示談がまとまれば、Aさんを傷害罪で立件しないとのことでした。そこで、弁護士は、警察からBさんの連絡先を教えてもらい、Bさんと示談の交渉をすることにしました。そして、弁護士がBさんの自宅に行くことになり、そこで事件の謝罪と示談を希望する旨を伝えました。金額については、こちらから100万円を提示しましたが、Bさんの方は、最低でも500万円は支払ってもらいたいとのことで、示談の金額に大きな隔たりがありました。Bさんとしては、ケガの完治までに半年以上かかる見込みで、しかも、自身の収入が一般人よりも大分高額であったため、ケガで働けなくなった分の賠償も含めると、500万円くらいは賠償してもらいたいとのことでした。その後、数か月間、示談交渉は平行線のままで、全く折り合いがつきませんでした。
すると、しびれを切らしたBさんは、代理人弁護士を立てて、賠償金を支払わないならば民事訴訟も辞さないと通告してきたのです。Bさんから民事訴訟を起こされると、Aさんは極めて不利になるため、当方の弁護士はAさんを説得し、示談金の上乗せをしてもらいました。そして、双方の弁護士が交渉し、最終的に示談金額は300万円となりました。Aさんは示談金300万円を一括で支払い、示談書の取り交わしも無事に終わりました。

結果 - 示談成立、立件されずに済んだ

当方の弁護士から警察に示談が成立したことを報告したところ、Aさんは傷害罪で立件されずに済んだのです。

弁護士からのコメント

本件では、警察が被害届を受理せず、示談成立まで待ってくれるという非常に珍しいケースです。一般的に、警察はこういった対応は取らないので、他のケースでは期待はしない方がよいと思います。また、本件では、示談金額が300万円と、傷害罪の事案としては高額だと思われますが、本件のように、被害者が相当に高い収入を得ていたような場合には注意が必要です。Aさんの場合は、何とか一括で支払いが可能でしたが、それができない場合は、親族からの援助や分割払いを検討することになります。