電車内で痴漢し夫が逮捕→会社にばれないよう早期に身柄を解放し、不起訴処分

[事例 1] 性・風俗事件 痴漢
性別 男性 相談に至った
経緯
・家族が逮捕された
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい
・会社や学校に知られたくない
・示談したい
年齢 30代
職業 会社員
罪名 東京都迷惑防止条例違反
弁護活動の結果 不起訴

背景

Aさんは、混雑する電車内で、未成年の被害女性に対して痴漢行為を行ったところ、その場で取り押さえられ、逮捕されました。
逮捕された直後、Aさんの妻から、夫の身柄を解放してほしい、ということで依頼を受けました。

弁護士対応 - 早期に勾留阻止活動と示談交渉に着手

Aさんの妻から相談を受け、受任してすぐに、Aさんが身柄拘束をされている警察署に接見に向かいました。依頼を受けたときは逮捕段階でしたが、その後勾留がついてしまえば原則として10日間は身柄を拘束されてしまい、職場に警察に捕まっていることがばれ、会社をクビになってしまうこともありえます。
そのため、Aさんは早期の身柄解放を希望していました。そこで、弁護活動として、勾留阻止活動(勾留を避け、早期に身柄を解放してもらうための活動)を早急に行いました。
弁護人から検察官に対し、Aさんの仕事や家庭の状況からすれば早期の身柄解放が必要であることを訴えて説得を行った結果、検察官は理解を示してくれ、勾留請求はなされず、10日間の勾留という長期の身柄拘束を回避することができました。
その後は、被害者が未成年であったため、被害者の父親と示談交渉を行いました。Aさんと被害者が同じ路線を利用していて、被害者が不安を感じているとのことでしたが、Aさんもその路線を利用しないわけにはいかなかったので、Aさんが乗車する車両を限定したうえ、今後二度と犯罪行為を行わないことを誓約するなどして、示談に応じていただきました。
さらに、Aさんには前科があり、示談成立の結果のみで不起訴処分を得られるか不安があったため、弁護人から検察官に対して、Aさんが非常に反省していることなどを訴えました。

結果 - 身柄拘束を回避、不起訴処分に。

結果として、身柄を拘束されることもなく、最終的に不起訴処分を得ることができました。

弁護士からのコメント

今回、逮捕直後に依頼を受けたため、勾留阻止活動を行い、勾留という最低10日間の長期の身柄拘束を回避することができました。
勤務している会社との関係で、逮捕されて1、2日休む程度であれば、会社にもばれる可能性は低いですし、仕事に支障が出る場合は少ないと考えられます。しかし、勾留がなされてしまうと、長期に休んでいる理由を会社に話さざるを得なくなり、犯罪行為を行ったことが発覚して、会社をクビになってしまうおそれもあります。そうなると、今後の生活に大きな影響が出てしまいます。
逮捕直後に弁護人を選任していただければ、勾留を阻止できる可能性が高まります。生活への影響を最小限に抑えるためにも、家族が逮捕されてしまった場合は、ぜひお早めにご相談ください。