夜間の路上で見知らぬ女性に複数の性犯罪・公然わいせつで逮捕、勾留

[事例 159] 性・風俗事件 痴漢
性別 男性相談に至った
経緯
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい
・示談したい
・起訴された・釈放してほしい
・執行猶予にしてほしい
年齢 20代
職業 会社員
罪名迷惑防止条例違反、公然わいせつ、強制わいせつ
弁護活動の結果執行猶予判決(保護観察付き)を獲得

背景

Aさんは、夜間に路上で見知らぬ女性の体を触ったり、自分の性器を露出して見せるなどの行為を繰り返していました。

一連の犯行が警察に発覚したかもしれないと心配になったAさんは、当事務所に相談に来られ、逮捕・勾留を回避したいということと、仮に起訴されてしまった場合には執行猶予になるようにしてほしいというご依頼でした。

弁護士対応 - 複数の被害者との示談交渉

ご依頼を受けた後、Aさんは路上での痴漢の容疑で逮捕されてしまいました。逮捕の連絡を受けた後、勾留されないようにするため、必要な資料を収集し、勾留を判断する裁判官に対して勾留しないよう求める意見書を提出しましたが、残念ながら勾留されてしまいました。

その後、示談をして起訴されないようにするため、早速、担当検察官に被害者の連絡先を教えてもらい、示談交渉を開始しました。何度も交渉しましたが、被害者の処罰感情は強く、示談を成立させることはできませんでした。

結局、その件は勾留の満了日に起訴されてしまいました。起訴と同時に、今度は性器を露出したことによる公然わいせつによって再逮捕されてしまい、その後、強制わいせつによっても再逮捕されてしまい、いずれも起訴されてしまいました。

それから、さらに2件の痴漢と1件の公然わいせつでも起訴されてしまい、合計6件の犯罪について裁判を受けることになってしまいました。

そのままでは実刑になってしまう可能性が非常に高い状況にあったため、被害者のいる痴漢や強制わいせつの件について、被害者と示談できるよう、各被害者と交渉を重ねました。

最終的に強制わいせつの被害者と70万円で示談することができ、後から起訴された痴漢事件のうちの1件の被害者とも20万円で示談をすることができました。もう1件の痴漢事件の被害者とは示談を成立させることはできませんでしたが、15万円の被害弁償をしました。

公判でそれらの示談書等を証拠として提出し、Aさんのお母さんにも情状証人として出廷してもらい、Aさんの更生に協力することを法廷で約束してもらいました。Aさんご自身にも法廷で反省の言葉を述べてもらいました。

結果 - 執行猶予判決(保護観察付き)を獲得

検察官からは懲役2年が求刑されました。判決は、示談ができていることや、お母さんが更生に協力する意向であることなどのAさんにとっての有利な事情が考慮され、懲役2年・執行猶予5年・保護観察付きという内容でした。

弁護士からのコメント

今回のように多数の事件が起訴され、しかもその内容が性犯罪や性に関係するものである場合、仮に前科がなくとも、実刑になる可能性は非常に高いといえます。

今回、2名の被害者と示談が成立し、1名の被害者に被害弁償をしていたことから、辛うじて執行猶予の判決となりました。

この種の事案で執行猶予を獲得するためには示談の成立が必須となるため、可能な限り早い段階で示談に向けた活動を開始することが特に重要となります。