電車内で痴漢した夫が逮捕、同種の前科あり

[事例 6] 性・風俗事件 痴漢
性別 男性 相談に至った
経緯
・家族が逮捕された
・会社や学校に知られたくない
・示談したい
・起訴された・釈放してほしい
・執行猶予にしてほしい
・接見・差入れしたい
年齢 30代
職業 その他
罪名 迷惑防止条例違反
弁護活動の結果 執行猶予

背景

Aさんは、通勤電車内で近くに乗っていた女性に対して、下半身を触る痴漢をしました。Aさんは、被害者の女性と近くにいた乗客により、体を捕まれ、警察官に引き渡されました。そのまま、現行犯逮捕されて警察署に連れていかれました。
逮捕されたことを聞いたAさんの妻が、相談に来られました。通勤で家を出たはずのAさんが警察に逮捕されたと聞かされたAさんの奥様は、大変動揺していました。早期の身体解放を目指し、ご依頼いただきました。

弁護士対応 - 起訴前から保釈準備

Aさんは、同じような痴漢の前科・前歴が複数ありました。また、被害者の方からも示談を拒否されてしまったため、公判請求(裁判所に出廷して行う正式な裁判)は避けられないものの、早期の身体解放を目指しました。
Aさんは、妻子あるサラリーマンの方であり、長期間勾留され、出勤できない期間が延びてしまうと、会社を辞めざるを得なくなるおそれがありました。そのため、起訴前から、保釈の準備を行い、起訴当日に保釈の請求を行いました。合わせて、裁判官とも電話で保釈を認めるべきことを説明していたことも功を奏し、保釈の許可を受けることができました。

結果 - 失職を回避、執行猶予付判決を獲得

早期の保釈により、勤務先からの解雇を免れたため、以前どおりの生活に取り戻すことができました。裁判においても執行猶予付きの判決となり、刑務所に行かずに、裁判後も普段通りの生活を送れるようになりました。

弁護士からのコメント

会社に勤務されている方が痴漢で逮捕されてしまった場合、早期に警察署から解放されないと、欠勤により、退職せざるを得ないことがあります。そして、(1)逮捕された方のご家族・親族の方にしっかりとご本人の監督を約束してもらうこと、(2)被害者の方との示談を成立させることは、勾留を避けるうえで、とても重要なことです。
弁護士であれば、このような事情を検察官や裁判官に伝えることができます。逮捕・勾留から早期に解放され、一日も早く日常生活に戻るためには、弁護士に相談することが有用です。