駐車場内でのひき逃げ→被害者と示談が成立し不起訴処分
[事例 77] 交通事故 ひき逃げ
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい ・示談したい |
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年齢 | 60代 | |||
職業 | 会社員 | |||
罪名 | 自動車運転過失致傷、道路交通法違反(救護義務違反) | |||
弁護活動の結果 | 不起訴 |
背景
Aさんが自動車で家電量販店の駐車場に入ろうとした際、自転車に乗った被害者と接触し、被害者は転倒してケガをしました。Aさんはそれに気づかず店舗内に入っていってしまい、その後店舗から出てきたところで被害者が呼んだ警察官から事情を聴かれました。その場で逮捕されることはなく、Aさん本人から被害者と示談をしたいということで依頼を受けました。
弁護士対応 - 外国人被害者との示談交渉、検察官との交渉
Aさんには前科がないものの、本件で適切な弁護活動を行わなければ、罰金刑を受け前科がつく可能性がありました。
そこで、被害者に対して謝罪をし、本件を許してもらえるよう示談交渉を行いました。被害者は外国人で、コミュニケーションが多少困難な面もありましたが、丁寧な説明を心がけ、何とか理解を得られたので、Aさんが加入していた自動車保険(任意保険)から被害者に払われる保険金とは別に、示談金を支払って示談が成立しました。
また、被害者が存在しない犯罪である道路交通法の救護義務違反についても、Aさんが反省していることや、それが本件示談にも表れていることを説得材料として、不起訴処分としてもらえるよう検察官と交渉しました。
結果 - 不起訴処分に。
結果として、不起訴処分を得ることができました。
これは刑事事件に限ったことではありませんが、交渉の相手方が外国人の場合など、意思疎通が多少難しいような印象を受ける場合には、なるべく丁寧な説明をして、相手方に理解してもらうように心がけています。