飲酒運転で当て逃げ、逮捕勾留された→執行猶予を獲得
[事例 79] 交通事故 飲酒運転
性別 | 女性 | 相談に至った 経緯 |
・起訴された・釈放してほしい ・接見・差入れしたい |
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年齢 | 50代 | |||
職業 | 自営業 | |||
罪名 | 道路交通法違反(酒気帯び運転・報告義務違反) | |||
弁護活動の結果 | 執行猶予 |
背景
Aさんは、深夜、飲酒をした状態で自動車を運転してしまいました。やがて交差点を進行していたところで、前の車が一旦停止したのに気が付かず、その車に後ろから衝突してしまいました。
衝突後、Aさんは少し車を走らせ、近くのコンビニで被害者と話をしました。そこでの話し合いがまとまらず被害者から警察に通報がされました。Aさんは飲酒運転の罪と、事故を起こしたのに警察に報告しなかった罪で起訴されました。
弁護士対応 - Aさんが有利になるよう法廷で主張、現場や証拠の吟味など。
Aさんとしては当初から事故を警察に報告する気はあったと話しており、結果的に先に被害者によって通報されてしまっただけで、報告しなかったという罪が成立するのはおかしいと話されておりました。
弁護人としては、認めている酒気帯び運転の罪については情状面で有利な主張をし、報告をしなかった罪については争うことにしました。
報告しなかった罪については、Aさんと被害者の話が食い違っていたため、両者の言い分をよく検討したうえで、現場の確認や証拠の吟味をしました。最終的には、被害者の証人尋問を行い、法廷で事実を明らかにしました。
酒気帯び運転の罪については、処分が少しでも軽くなるよう、反省の態度が顕著であることをしっかりアピールしました。また、しっかりとAさんを監督してくださる方を選んだうえで、法廷で証言してもらいました。
結果 - 執行猶予判決を獲得。
結果として、裁判官は報告をしなかった罪について、被害者の証言の信用性を認め、Aさんは有罪となりました。酒気帯び運転の罪とあわせて、有罪となりましたが、反省の態度が酌まれ、執行猶予判決となりました。
警察に事故を報告する意思があったAさんとしては、警察に一方的に決めつけられたことに納得がいかなかったと思います。これを裁判上で主張し、裁判官の判断を出してもらうことはAさんにとって良かったと思います。
おかしいと思った点については、遠慮なく弁護士に聞いてみてください。捜査機関の対応や見解も全てが正しいわけではありません。それゆえ、無罪判決や大幅な減刑が出るのです。