息子がオレオレ詐欺の受け子の疑いをかけられて警察に逮捕された
性別 | 男性 | 相談に至った 経緯 |
・家族が逮捕された | |
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年齢 | 10代 | |||
職業 | 学生 | |||
罪名 | 詐欺 | |||
弁護活動の結果 | 釈放 |
背景
Aさんは、突然警察から「息子が逮捕された」との連絡を受けました。
警察から詳しい話はなかったものの、息子がオレオレ詐欺の受け子の疑いをかけられていると聞かされたそうです。
Aさんの息子さんは、大学生になり、一人暮らしを始めたばかりでした。
息子さんは、今まで非行歴などなく、特段問題行動などもありませんでしたが、中学・高校時代に地元の悪い友人に声をかけられていたことがあり、大学に入ってからもその関係を断ち切れずにいたことから、Aさんは不安になり、まずは息子と面会して、状況を把握したいとのことで弊所に相談に来られました。
弁護士対応 - 早期身柄解放へ向けた接見対応と、取り調べのアドバイス、裁判所へ提出する書類の準備
契約後、すぐに接見に行きました。息子さんは、地元の友人から、「お金がもらえる仕事がある」とオレオレ詐欺の受け子の話を持ち掛けられ、これに応じてしまいました。しかし、詳しい仕事の内容や、報酬の金額等についての説明はないまま、指定された日にちに、指定された場所へ向かい、対象となる家を探していたところ、警察官に逮捕された、ということでした。
長期間の身柄拘束が続くと、大学に事件のことが知られ、退学等の処分を受けてしまう可能性があったことから、早期の身柄解放が必要な事案でした。
そこで、関係者に接触しない旨の本人の誓約書や、長期の勾留が及ぼす悪影響などを記載した上申書、裁判所に提出する意見書、ご両親の身元引受書、上申書などを準備しました。
また、本人が事件の詳細を知らなかったようなので、早期に釈放させるため、取調べでは紹介者、当日電話をかけてきた者の詳細や、そこでのやり取りなどを記憶の限り話し、関係者とのつながりがないことを捜査機関にアピールするようアドバイスをしました。
結果 - 勾留満期日に釈放
勾留満期日になり、検察官から、「家庭裁判所に送致しない」との連絡を受け、その日のうちに釈放されました。
少年事件の場合、慣れない留置場での生活が続くと、少年の不安が募り、肉体的・精神的にも追い詰められてしまいます。
そこで、法的な活動にとどまらず、精神的なストレスを少しでも軽減できるよう、複数の弁護士ができる限り接見に行くように努めました。
また、家庭裁判所に送致されると、勾留に引き続き鑑別所に送致され、長期の身体拘束が続いてしまうことが多いことから、これを避けるための事前準備として、ご両親との打合せなどを行い、ご家族での情報共有を行いました。
少年事件では、ご家族の協力が大変重要になりますので、身元の引き受けや、面会に可能な限り行くなどの方法でサポートいただければ幸いです。
少年事件でお困りの方は、経験豊富な泉総合法律事務所にご相談ください。