車の中に積んでいた大麻を職質の警察官に見つかり逮捕⇒不起訴処分

[事例 346] 薬物事件 大麻
性別 男性 相談に至った
経緯
・家族が逮捕された
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい
・起訴された・釈放してほしい
・接見・差入れしたい
年齢 20代
職業 会社員
罪名 大麻取締法違反
弁護活動の結果 不起訴

背景

ある日Aさんは、出社前に立ち寄ったコンビニで警察官に職務質問を受け、車の中から大麻が見つかってしまい、大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕をされてしまいました。

その後Aさんは会社に出社しなかったので、不思議に思った家族などが警察に問い合わせたところ、Aさんが大麻取締法違反の疑いで逮捕されたことを知りました。

Aさんのご家族は、Aさんの早期身柄解放と今後の対応につき不安に思ったため、弊所にお問い合わせいただき、ご相談をされました。

弁護士対応 - 不起訴を目指し弁護士対応を行った

まずはご家族から聞き取りを行い、ご契約の方向となりましたので、その日の内に、Aさんと警察署内で接見を行いました。

そして、Aさんから事案の詳細な内容を聞きとり、まずは身柄解放のために、裁判所に対して準抗告(裁判所の勾留決定に対する不服申し立てのこと)を行いました。

その準抗告自体は認められませんでしたが、担当検事に対しては、起訴しないように申し入れを行いました。具体的には、Aさんが定職についており、今後も会社を解雇されることがないこと、ご家族がいて今後の生活面での指導・監督を誓っていることなどを書面で作成し、検察官に対し直接面談をして、起訴しないように申し入れを行いました。

結果 - 不起訴処分に

検察官は、最終的にAさんを不起訴処分としました。

弁護士からのコメント

今回、大麻取締法違反という犯罪であるにもかかわらず、Aさんを最終的に不起訴処分とすることができたのは、迅速かつ丁寧な対応を行ったからだと考えます。

つまり、Aさんが起訴されるまでの20日間という短い間でありましたが、その間に、会社の方から今後も雇用を継続する旨の書面を作成していただき、また、家族が今後も生活指導・監督をしていく旨の書面を作成して、その上で検察官と時間をとって直接面談を行って、Aさんを今回限りは不起訴としてほしい旨をしっかりとお伝えすることができたことが、Aさんを不起訴処分とすることができた要因であると振り返ります。

このように、限られた時間の中で、Aさんのために迅速かつ丁寧に対応を行うことで、起訴免れないと思う事案でも不起訴処分を得られることがあります。