未成年の女の子にキスをしてしまい逮捕、勾留→身柄解放を優先し示談、不起訴処分

[事例 8] 性・風俗事件 強制わいせつ
性別 男性 相談に至った
経緯
・家族が逮捕された
・前科をつけたくない・不起訴にしてほしい
・示談したい
年齢 20代
職業 学生
罪名 準強制わいせつ
弁護活動の結果 不起訴

背景

大学生だったAさんは、アルバイト先の塾において、生徒である女の子(未成年)にキスをしてしまいました。逮捕され勾留されてしまった直後に、Aさんのご両親から相談を受け、ご依頼いただきました。

弁護士対応 - キスされた被害者の代理人弁護士と示談交渉

ご依頼を受け、すぐに被害者である女の子の親御さんに示談を申し入れたところ、被害者側も代理人弁護士を頼んでいらっしゃいました。
そこで相手方の弁護士と交渉を開始し、示談金の提示をしたところ、最初の提示金額では納得できないとの回答でした。Aさんのご両親とも相談したところ、金額よりも身柄解放を優先してほしいとのことだったため、ある程度一気に示談の金額を上げて、すぐに示談を結びました。

結果 - 示談成立で告訴取り消し、早期に釈放された。

示談したことによって告訴は取り消しとなり、示談書が検察官に届き次第すぐに釈放されました。
そして、事件自体も示談がまとまり告訴を取り消してもらえたことによって、前科のつかない不起訴処分となりました。

弁護士からのコメント

示談金の金額についてはお相手があることですので交渉力が必要となります。ただし、金額の多い少ないだけではなく、その置かれている状況についてもメリット・デメリットを考えておかなければいけません。
今回のケースでは、金額の多少よりも、一刻も早く釈放されることを第一目標として交渉した結果、早期に釈放され日常生活を取り戻すことができました。もちろん、お支払できない金額を提示することはありませんが、金額を上げてもそれ以上のメリットがある場合には有効です。
性犯罪の事件では、当事者同士のやりとりを警察は認めてくれません。また、当事者同士で示談交渉を行うと、感情的になってしまい逆効果のこともあります。示談をご希望される際には、まず弁護士にご相談ください。

【参考】未成年者との飲酒・淫行で問われる罪は?未成年者は処罰されない?