刑事事件の流れに関する質問

当番弁護士ってどういうものですか? 国選弁護人とは違うのでしょうか?

当番弁護士とは、警察に逮捕され身柄を拘束されてしまった被疑者のもとへ1回のみ無料で接見に来てくれる弁護士のことです。
その仕組みですが、まずは当番弁護士をしたいという弁護士が、所属弁護士会に事前登録しておき、その後、逮捕拘束された被疑者から要請があれば、その日の当番となっている登録弁護士が接見に行くというものです。
接見は1回のみ無料ですが、その弁護士が信頼できると思った場合は、その後も引きつづき当番弁護士を私選弁護人として依頼することもできます。

国選弁護人と当番弁護士の違いですが、どちらも無料で弁護依頼ができるという点は同じです。
ただ、呼べるタイミングや条件などが異なります。
<呼べるタイミング>
国選弁護は、原則、勾留後もしくは起訴後からとなりますが、当番弁護士は逮捕直後であってもすぐに呼ぶことができます。
<呼べる条件>
国選弁護人を依頼するには、貧困など経済的事情が考慮されますが、当番弁護士にはそういった制約がなく、誰でも呼ぶことができます。

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