財産事件 [公開日]2020年5月18日[更新日]2021年3月19日

なぜ下着泥棒をするのか?下着泥棒の特徴と心理

下着泥棒は、刑法上の窃盗罪に該当する重大な犯罪です。

世の中には、下着泥棒で一度捕まっても、また繰り返してしまうという人が一定数存在します。
こうした人々の心理については、第三者からはなかなか理解しがたいものでしょう。

しかし、もし身内が下着泥棒をしてしまったり、自分自身が下着泥棒の衝動を抑えきれなくなってしまったりした場合は他人事ではいられません。

なぜそのような事態が発生するのかについて正しく理解した上で、犯してしまった罪に対処し、更生への道を歩み始める必要があります。

この記事では、下着泥棒を繰り返す人の心理や、下着泥棒で逮捕された場合の対処法などについて解説します。

1.下着泥棒の認知件数・検挙率

平成30年度版の『犯罪白書』のデータによると、下着泥棒などの「色情ねらい」の認知件数が全窃盗に占める割合は、1.4%です。

全窃盗中で大きな割合を占める自転車盗(31.3%)、万引き(16.5%)、車上・部品ねらい(12.5%)などと比べると、それほど大きな割合を占めているわけではありません。

というのも、色情ねらいは通常の金品目的の窃盗とは異なり特殊な性癖を原因とする場合が多いため、窃盗全体に占める件数の割合は低くなっていると推測できます。

また、色情狙いの検挙率は約45%です。払出盗(不正入手したキャッシュカードでATMから現金を引き出す行為など)90%、万引き69%、ひったくり64%などと比較した場合、その検挙率は低いものとなっています。

これは、色情狙いはベランダや庭先などに干してある下着を盗むため「女性の家内までは侵入する必要はない」ということが一つの理由かもしれません。

2.下着泥棒を繰り返す人の心理

下着泥棒が窃盗罪という犯罪であることはわかっているはずなのに、なぜ下着泥棒を繰り返してしまう人がいるのでしょうか。

この点、下着泥棒には大きく分けて、以下の2パターンがいるものと考えられています。

  • 窃盗にスリルを味わい依存している人
  • 性的な興奮を得ることが目的の人

それぞれの特徴について解説します。

(1) 窃盗自体が目的

一つ目のパターンは、窃盗という行為そのものに取りつかれてしまっているというものです。

こうした人は必ずしも、下着を盗んで性的欲求を満たしたいと思っているとは限りません。
仮に下着を盗むことに成功したとしても、性的な欲求を解消するためには使わず、そのまま自宅のタンスなどに保管するケースも多いようです。

金目のものに金銭的な価値があるのはわかりやすいところでしょう。
これに対して、女性用の下着には必ずしも金銭的な価値があるとは限りません。

しかし女性用の下着は、男性にとっては普段手にすることができない物であり、また女性のプライバシーが大きく関係する物でもあります。

このような物を盗むことに成功した快感が忘れられずに、繰り返し下着泥棒を働いてしまうということがあるようです。

こうした下着泥棒は、性的な目的というよりも「下着を盗む」というプロセスに依存し、ゲーム感覚で繰り返しているということができます。

(2) 性的な興奮を得ることが目的

もう一つのパターンは、性的な興奮を得ることが目的で下着泥棒を繰り返す場合です。

特に下着泥棒の場合、単純に性的な事柄に関係する物に触れる・盗むということだけでなく、「女性のプライバシーに関与している」ことによる背徳的な興奮をおぼえるというケースも多いようです。

このように、下着泥棒という非日常的な行為によって性的な興奮が増幅され、依存症的に下着泥棒を繰り返してしまうという場合があります。

3.下着泥棒で逮捕されたら

万が一、下着泥棒を行ってしまい、警察に逮捕されてしまったらどうすればよいのでしょうか。

その場合には、速やかに弁護士に依頼して弁護活動を行ってもらう必要があります。

下着泥棒は「窃盗罪」であるため、初犯であっても起訴されて裁判にかけられ、前科が付いてしまう場合もあります。

そのため、いち早く被害者に対して謝罪を行い、弁護士を通じて示談交渉を進める必要があります。

もし示談が成立すれば、検察官に起訴猶予(不起訴)処分にしてもらえたり、仮に起訴されたとしても軽い刑で済んだりする可能性が高くなります。

また、下着泥棒を常習的に繰り返しているという場合には、このままでは実刑判決を受けてしまう可能性が高いといえます。

このような場合には、なおさら弁護士に早く依頼をして、刑を軽減するための弁護活動をしてもらう必要性が高いといえます。

下着泥棒を行ってしまったことを理由とする逮捕の流れや、逮捕後の示談などについては、以下の記事も参照してください。

[参考記事]

下着泥棒で逮捕|示談すれば不起訴?慰謝料はいくら?

4.下着泥棒・窃盗のご相談も弁護士へ

下着泥棒を繰り返す人の心理は、通常、理解することが難しいでしょう。
しかし、もし身内や自分が下着泥棒の魅力に取りつかれてしまった場合、犯罪行為から足を洗うために正しく原因を分析して対処する必要があります。

また、もし下着泥棒で警察に逮捕されてしまったら、速やかに弁護士に相談の上、被害者との示談交渉を行いましょう。

対応が遅れれば、最悪の場合実刑判決を受けて、刑務所に入らなければならなくなってしまうことがあります。
自らの行為を十分に反省した上で、すぐに弁護士に相談して、更生への道を歩み始めましょう。

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